中村千代美さん(帯広市・イゼンホーム)
家づくりはメリハリ
女性一級建築士として、地元情報誌にもたびたび登場する中村千代美さん。札幌で設計事務所に勤めた後、伊善建設の住宅事業部「イゼンホーム」の立ち上げに参加しました。現在もイゼンホームの中心メンバーとして忙しい日々を送っています。
新築のお客さまにプランを提案するとき、大事にしているのは、「どこか自慢できるポイントを1つ必ず作る」ことだそうです。
「お客さまにはそれぞれ予算があります。その予算を伺った上で、自慢できるポイントを1つ以上ご提案する。なぜなら、自慢できるポイントが1つでもあると、建てた後も『大切にしよう』と思えるからです。」
言い換えると「ローンの返しがいのある家」かもしれません。そのために、カッコ良く生活しやすい家を作ることを心がけているそうです。
あるご高齢のお客さまには、入母屋風屋根にレンガタイル外壁の平屋住宅を提案。和風を現代的にアレンジしたような外観を見てお客さまはたいそう気に入り、「自慢の家を見て欲しい」と庭いじりにも興味を持つようになって道路側の庭に芝生を敷き詰めたそうです。
リフォームも増える
最近の傾向として、性能向上リフォームが増えているそうです。
きっかけは、「北海道R住宅」への参加でした。
北海道R住宅は、住宅性能を次世代省エネ基準並みに引き上げ、耐震性を新築並みに引き上げるリフォームをした場合、最大で費用の3分の1(最大200万円)が国からの補助金としてもらえるというプロジェクトです。
この北海道R住宅は、性能向上リフォームを普及させるために必ず工事した現場を一般公開することになっていますが、その現場公開をきっかけに性能向上リフォームの依頼が増えてきたそうです。
※北海道R住宅は、補助金の応募期間や対象となる工事件数に制限があります。また、補助金を受けるための条件も毎年少しずつ変わります。詳しくは北海道R住宅のホームページ(http://hokkaido-r.jp/)をご覧下さい。
信頼できる提案をするために
中村さんは、国が後押しするキャスビー(建築環境総合性能評価システム)戸建評価員の資格取得に向けて勉強中です。アメリカやイギリスなどでも同様のシステムが既に導入されています。
キャスビーを導入することで、住宅の品質や環境性能を客観的に評価し、環境に負荷をかけない設計を行うことができます。
中村さんは言います。
「国はハウスメーカーを対象に、住宅性能のラベリング制度を義務化する予定です。家電製品の消費電力や自動車の燃費表示が★の数で省エネ度が把握できるように、住宅も省エネ性能に応じて★表示をします。当社もこうした流れに対応していきます。ただ、客観的なものさしで『当社の住宅はCO2排出が少ない、省エネだ』と言える根拠が必要です。そこでこの評価員になりたいと思いました」
キャスビーはこれから普及することが予想される制度ですから、今のうちに評価員として登録することはきっと有利に働くはずです。
「病気が治る住宅を造ってみたい」と屈託なく語る中村さん。
家にいるだけで心が健康になり、自然治癒力がアップするような住まいという意味です。それは、健康な人にとっても幸せになれる住まいでしょう。
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