仁科勝義さん(帯広市・(有)仁科建設)
大病を患って帯広へ
仁科勝義さんは、札幌で建築系の専門学校に通っていましたが、生活費の足しにと全道を飛び回る過酷なアルバイトをしていました。ところが過労がたたったのか、胃かいようで入院。肝炎まで併発して療養生活を送るはめになります。
仁科さんは卒業後、仁科建設には戻らず、別の会社に行くつもりで内定ももらっていました。ところがこの療養生活で就職話もなくなり、ふたたび帯広に戻って仁科建設で仕事を始めました。
体も完治して仕事に脂が乗り出した頃、仁科建設ではフランチャイズ方式で高気密・高断熱の工法を取り入れます。しかし専用部材を使うことでコスト高になることもあり、脱会し、新住協に参加しました。
お客さまの希望をかなえる家づくり
仁科建設では、お客さまや地域とのつながりを大事にします。帯広商工会議所のメンバーとして役員も経験。街の発展のために活動してきました。こうした地域での活動から新しい仕事が生まれてくることもよくあるそうです。
長年の経験から仁科さんは、「お客さまの好み、家に求めるイメージは人それぞれです。こちらから『この家がいい』と断定するのではなく、お客さまに合った理想の家を建てるのが大事」と考えています。
省エネ住宅への取り組みももちろん進めています。最近は、グラスウール換算で外壁200mm以上の断熱厚を持った住宅も完成させました。
プレミアム賃貸に挑戦
ここ数年、仁科さんは「プレミアム賃貸」に挑戦しています。オーナーが「これまでの賃貸住宅の弱点を解消した新しい賃貸住宅を造りたい」と仁科さんに相談。設計事務所、仁科建設、大工、オーナーが力を合わせて帯広市内に「カトルカール」と呼ばれるプレミアム賃貸を数年間にわたって造ってきました。
タイル張りで輸入住宅風の外観、防犯を考えた街灯や建物デザインと調和する駐車スペース。見た目の良さはもちろんのこと、80m2以上もあるメゾネット式住戸、戸建並みの設備、断熱・気密性能。全てが住む人のことを考えた設計です。子育て世代、1人暮らし、それぞれに合ったプランを提供しています。
オーナーは専用のホームページやブログも立ち上げ、その思いを熱く語っています。
質の高さが人気を呼び、募集を開始するとすぐ入居者が決まります。ここのところずっと満室が続き、「入りたくても入れない」という状況は「プレミアム」の名にふさわしいでしょう。
このプレミアム賃貸ですが、先日2011年グッドデザイン賞の1次審査を通過しました。デザイン、性能、プランを総合した「グランドデザイン」が評価されたようです。
ここで得た経験は、きっと仁科建設の今後の家づくりにも反映されていくでしょう。
※プレミアム賃貸は、(株)ルームアンドスタイルの登録商標です
仁科建設 仁科勝義さん
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