秋島雅彦さん(清水町・(有)秋島建設)
口コミが最良の営業
秋島雅彦さんは、父親である先代社長の後を継いで30年近くになります。職人気質だった先代社長は、実直に仕事をしていましたが、十勝にもハウスメーカーが進出するなど次第に状況が厳しさを増してきました。そこで秋島さんは経営の近代化に着手しました。
高性能住宅を建てるフランチャイズ組織にも加入。東京から講師を招いて会員がマーケティングの勉強をするなど、さまざまなサービスがありました。しかし、次第に疑問を持ち始めます。「理論だけでうまくいくものだろうか」「こんなに高い会費を払ってお客さまに何が還元できるのだろうか」。
高性能住宅にこだわるお客さまは確かにいますが、限られた予算をデザインや設備に配分したいお客さまも多くいます。高性能住宅がいいとPRしても、何が重要なのかという価値観はお客さまによって違います。
「もっと現実を見るべきだ」と考えた雅彦さんは、フランチャイズを脱退。「フランチャイズ組織に払っていたお金をお客さまに還元すればいい」と、ムダを省いていいものをなるべく安く提供することでお客さまの信頼を得ます。
「大事なのは人間性」と言います。仕事を一生懸命やることはもちろんですが、地域の人たちといっしょにうまくやっていく、という感覚が大事です。お客さまが次のお客さまを紹介する、というスタイルがずっと続いているそうです。
「アフターって言っても大したことじゃない。お茶飲みに行くつもりで訪問している」と秋島さん。お客さまが気づく前に「外壁そろそろ塗り替え時かな」など、適切なアドバイスをするよう心がけています。
心のこもった家づくり
お客さまの要望はさまざまですが、どんなお客さまのご要望にも応えたいと考えています。心がけていることは、秋島さんだけでなくスタッフや大工も含めて心のこもったお客さまとの対話をすることです。
「清水町内のお客さまが多いので、ご近所感覚で腹を割った話し合いもします。家を建てることは一生のことですから、打ち合わせはじっくりと、そしてお互い本音を言わないと」と秋島さん。住宅のプロとして「それは構造上危ないからお勧めできない」など、言うことはハッキリ言います。
また、町外のお客さまにも秋島さんは積極的に対応します。特に移住を希望する人に暮らしのアドバイスも含めて相談に乗っています。これまでお世話したのは10家族もあるそうです。移住したい人の気持ちや立場を考えて土地探しも手伝いました。現在では、移住促進のための全道組織に加入して発言するなど、その経験を他の自治体でも生かせるよう頑張っています。
新住協に加入して次の時代へ
新住協に加入するきっかけは、知り合いの音更・水野建設さんに勧められたのがきっかけ。支部長を務めたこともある水野さんは、秋島さんに熱心に勧めてきたそうです。
これからはQ1住宅など、新しいチャレンジをして省エネ住宅に取り組むつもりです。時代の変化に合わせて新住協を通じて新しい技術や知識を吸収し、さらに創業50年、100年と続く会社にすることを思い描いています。
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