飯沼朋也さん(帯広市・飯沼建設(株))
老舗に新しい風を吹き込む
飯沼建設は大正11年創業の老舗。高性能住宅をコツコツ建てる一方、公共工事や商業建築も行う総合建設会社です。飯沼剛・前社長から2017年にバトンタッチを受けて社長に就任したのが飯沼朋也さん。
大学は電気工学専攻だったので、住宅については素人でした。飯沼建設に入社して一から学びました。建築現場を回りながら営業するかたわら、大学時代得意だったCADソフトを駆使してプラン図面を自分で作成するようになりました。
営業でお客さまと接する機会も多く、OB客さまからの紹介や口コミでご相談に来られた方とのお話しを通じて、女性が使いやすい間取りや寝室の位置決めの重要性などがわかってきたそうです。また、気密測定技能者の資格を取得し、技術者としても活躍中です。
思い切ったモデルハウス
そんな朋也さんがプランを手がけたモデルハウスがオール電化エコハウス「四寸の家」。これまでの飯沼建設のモデルハウスとはガラッとイメージを変えました。平屋建ての真っ白な外観に等間隔に並んだスリットのような縦長窓が印象的。コンクリート造の瀟洒(しょうしゃ)な邸宅のイメージですが、れっきとした新在来木造構法の家です。内装も白で統一しました。
柱は一般的な3寸5分(10.5cm)角よりも太い4寸(12cm)角を使用。それに合わせて断熱材も12cm厚のグラスウールを柱の間に充てんし、次世代省エネ基準をクリアしています。「ランニングコストが安定した電気を希望される方が増え、オール電化住宅が主流ですが、電化のメリットを発揮するには次世代省エネ基準以上の断熱・気密性能が必要だと思っています」と朋也さん。
平屋建てにしたのは、「希望するお客さまが増えてきたから」だと言います。以前はご年配の夫婦が建てるというイメージでしたが、最近は夫婦2人に子ども1人、あるいは夫婦2人だけなど家族構成が少なくなり、平屋建てで十分と判断されるお客さまが増えてきました。「この家みたいに造って」というお客さまもあり、イメージチェンジはひとまず成功と言えそう。
エコにもっと取り組みたい
昨年は太陽光発電の住宅を建てましたが、今後もエコにこだわった家づくりを進めていくつもりです。「建物をよりコンパクトにまとめることもエコの1つ。その中で広く使える空間作りなど魅力的なプランも提供したい」と話します。
新住協での活動も加わって、さらに進化した住宅になることが期待できそうです。
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